体内で脂肪の吸収を阻害する仕組みの治療薬「アライ」が発売されています。
海外では市販薬として販売されているのですが、肥満を改善する医薬品の販売が日本でもようやく始まり、アライの効能・効果は「腹部が太めな方の内臓脂肪および腹囲の減少(生活習慣改善の取り組みを行っている場合に限る)」で、腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上で、食事や運動など生活習慣改善の取り組みを行っていることなどが条件で、健康障害を伴う肥満症やBMI35以上の高度肥満の場合は販売できず、医療機関の受診を推奨するのだそうです。
通常、食事中に含まれる脂肪は、脂肪分解酵素リパーゼによって分解され、吸収されるのですが、この「アライ」の服用により、有効成分オルリスタットがリパーゼに結合し、不活性化することで脂肪の分解を阻害し、脂肪の一部はそのまま便として排出されるのだそうで、大正製薬が実施した「日本人を対象にした臨床試験の結果（内臓脂肪、腹囲、安全性に関するデータ）」は、「アライ」ブランドサイトでみることができます。
希望小売価格（税込み）は18カプセル（6日分）2,530円、90カプセル（30日分）8,800円。
ただ想定される副作用もあるのだそうで、服用開始後しばらくは「おならをすると便が漏れる」「気がつかないうちに油がもれる」といった症状が起こりやすく、おむつや便漏れパッドなどを活用して対策してほしいということです。
